関西フーズ(かんさいフーズ)は、「力丸」のブランドで回転寿司チェーン店および海鮮丼専門店を運営する日本の企業。本社を姫路市に置き、神戸・姫路・西宮エリアに15店舗(2024年4月現在)を展開する。いけすを設置し、全国の漁港などから仕入れた魚を客の目の前でさばくなど、低価格路線とは一線を画すグルメ志向の経営方針を特徴とする。
概要
1980年(昭和55年)に創業者の福永博之が、第1号店となる「くるくる寿司飾磨店」を開店。1988年(昭和63年)には「すしプラザ」の名称で、回転ずしチェーン店の展開を開始。回転寿司ブームの到来とともに地盤を強固とすべく2001年(平成13年)より順次、「すしプラザ」から「力丸」と「廻鮮漁港」に名称変更し、安さだけではなくグルメ志向の回転寿司への路線を歩む。当初は郊外型店舗が主体であったが、駅前型への展開も強め、東京、大阪など、姫路から東の地域への進出を図っている。
2023年2月には、同年4月の改正道路交通法で「無人宅配ロボット」の歩道通行解禁に備えJR姫路駅周辺で「力丸 JR姫路駅前店」を拠点に、家老屋敷跡公園やホテルモントレ姫路など駅北側の9ヶにすしを届ける無人宅配ロボット「デリロ」を使った宅配サービスの実証実験を始めた。同社では、人出不足が常態化する中、ロボットとの共生が今後は必要となるとの認識を示し、早期のサービス実現を目指すとしている。
海鮮丼専門店
創業以来、回転寿司一筋だった同社だが、2020年の創業40年を迎えたことを機に、また長引く新型コロナ禍が街自体の活気をそぐと考え、JR姫路駅のビオレ姫路おみやげ館フードコートに新業態として、兵庫県産の海苔をはじめ、姫路では人気のシャコ、アナゴ、レンコンなどを使用したグルメ志向の海鮮丼専門店を2021年6月21日にオープンさせた。『龍力』(本田商店)や『白鷺の城』(田中酒造場)など、地元の日本酒も提供する。
お持ち帰り専門店
力丸のお持ち帰り専門店1号店として力丸 神戸 エキソアレ西神中央店が開店。朝6時にとれたばかりの近海鮮魚を使った持ち帰り寿司を提供。店内飲食カウンターも併設併設される。
屋号の由来
屋号の「力丸」の名は、2代目社長福永力夫の「力」と漁船の名に用いられる「丸」を由来とする。「廻鮮漁港」は、「漁港に水揚げされる海鮮を廻る寿司屋でお腹いっぱいどうぞ」との思いから名付けられた。2017年(平成29年)11月よりは、「力丸」に統一された。福永力夫は、1972年生まれで大学卒業後、大阪の寿司チェーンで料理や経営学を学びながら当時の人気飲食店巡りをし、繁盛店の秘訣を学んだ。その後関西フーズに入社。各店舗で経験を積み、店長、常務を経て2013年に社長に就任した。
経営理念
- お客様の食生活に寄与すること
- 社員の生活向上をはかること
- 企業の安定成長をはかること
としている。
店舗の特色
価格は一皿100円(税別)から設定しながらも、低価格だけを追求した回転寿司店とは一線を画し、100種類を超えるメニューと播磨灘前捕れの新鮮な魚を使用。いけすを設置した店では、旬の寿司ネタや活魚などを備え、いけすで泳ぐアジ、タイ、ヒラメなどの魚を注文を受けてその場でさばく演出を行っている。平日のランチメニューには1000円を切る低価格で「海鮮丼ランチ」や「日替わりにぎりランチ」などを提供している。
3つのこだわりとして、以下を挙げている。
- 「本物の味へのこだわり」
- いけすを設置し、全国の漁港から直接仕入れた旬の魚などを泳がせ、注文を受けてから客の目の前でさばき、寿司を握る。
- 「癒しの空間と安全へのこだわり」
- 日本の伝統食文化である寿司を提供する店として「和」を基本とする内装としながらも、注文をスムーズにするためのタブレット端末や注文品を客の手元に運ぶ特急レーンの設置、子供向けのゲームコーナーやキッズルームなども併設している。
- 「良質な接客サービスへのこだわり」
- スタッフを客から見えるカウンター内に配置することで、気配りの行き届くもてなしを行うことが可能。
体験教室
年3~4回、貸し切り店舗で子供向けの「すし職人体験教室」を実施している。寿司店は厚生労働省の2008年調査で、1万3千軒も減少しており、市場規模は縮小、寿司職人の志願者も減少していることを危惧した同社が、地元貢献の一環として企画したものである。
沿革
- 1980年(昭和55年)
- 3月、創業者福永博之により、第1号店「くるくる寿司 飾磨店」開店。
- 8月、「くるくる寿司 名古山店」開店。
- 1987年(昭和62年) - 11月、「くるくる寿司 青山店」開店。
- 1988年(昭和63年) - 10月、「すしプラザ 岡田店」開店(2001年に「廻鮮鮨 力丸」に変更)。同月、本社事務所を姫路市西延末に置く。
- 1989年(平成元年)
- 「すしプラザ」の名称で、回転ずしチェーン店の展開を開始。
- 2月、「くるくる寿司 名古山店」を全面改装し、「すしプラザ」に変更。
- 1990年(平成2年)- 6月、「くるくる寿司 青山店」、「くるくる寿司 飾磨店」の店名を「すしプラザ」に変更(2003年と2001年にそれぞれ「廻鮮漁港 青山店」と「廻鮮鮨 力丸」に変更)。
- 1994年 (平成6年)- 11月、「すしプラザ 大津店」開店(2002年に「廻鮮漁港 大津店」に、さらに2014年「力丸」に変更)。
- 1995年 (平成7年)- 10月、「すしプラザ 高砂店」開店(2003年に「廻鮮漁港 高砂店」に、さらに「力丸」に変更)。
- 1997年 (平成9年)- 11月、「すしプラザ 加古川店」開店(2001年に「廻鮮漁港 高砂店」に、さらに「力丸」に変更)。
- 1999年 (平成11年)- 11月、「すしプラザ 二見店」開店(2001年に「廻鮮鮨 力丸」に変更)。
- 2000年 (平成12年)- 5月、本社を現在の姫路市町坪179-9に新築移転。
- 2001年(平成13年)- 「すしプラザ」から「力丸」と「廻鮮漁港」に順次、名称変更を開始。グルメ志向の回転寿司店を目指す。
- 2002年(平成14年)- 3月、「廻鮮鮨 力丸 太子店」開店(2003年に「廻鮮漁港 太子店」に変更、さらに「力丸 揖保郡太子店」に変更)。
- 2004年(平成16年)- 12月、「廻鮮漁港 東山店」開店(2017年に「力丸 姫路東山店」に変更)。
- 2009年(平成21年)- 12月、「廻鮮鮨 力丸 姫路辻井店」開店。
- 2011年(平成23年)- 12月、「播磨の活魚にぎり 力丸 姫路中地店」開店。
- 2012年(平成24年)- 7月、「力丸 神戸大蔵谷店」開店。
- 2016年(平成28年)- 6月、「力丸 JR姫路駅店」開店。
- 2018年(平成30年)- 7月、「力丸 神戸垂水店」開店。
- 2020年(令和2年)- 6月6日、「力丸 神戸三宮センタープラザ店」開店。
- 2021年(令和3年)- 6月21日、海鮮丼専門店「海鮮どんぶり本舗 力丸」1号店をJR姫路駅のビオレ姫路おみやげ館フードコートに開店。
- 2022年(令和4年)- 3月22日、西神中央駅ショッピングセンター内に持ち帰りとイートインのできる店舗「お持ち帰り寿司 力丸」を開店。
- 2023年(令和5年)
- 2月、 JR姫路駅周辺で「力丸 JR姫路駅前店」を拠点に、家老屋敷跡公園やホテルモントレ姫路など駅北側の9ヶにすしを届ける無人宅配ロボット「デリロ」を使った宅配サービスの実証実験を始める。
- 11月24日、「力丸 西宮今津店」開店。
(以上より)
所在地
本社
兵庫県姫路市町坪179-9
店舗
回転寿司
海鮮丼専門店
海鮮どんぶり本舗 力丸 ピオレ姫路おみやげ館店
- 兵庫県姫路市豆腐町222 ピオレ姫路おみやげ館
持ち帰り専門店
お持ち帰り寿司 力丸 神戸 エキソアレ西神中央店
- 神戸市西区糀台5-9-4
(以上より)
メディア
テレビ
- 2014年8月27日 テレビ大阪 - 『ちびっこ寿司教室』の取材。
- 2014年9月3日 サンTV - 兵庫県警と連携した啓発活動の取材。
- 2015年4月2日 サンTV『NEWS PORT』 - 『ちびっこ寿司教室』の取材。
- 2018年3月18日 サンTV『キラリけいざい』
- 2020年7月21日 関西テレビ『ちゃちゃ入れマンデー』
- 2021年9月29日 姫路ケーブルテレビ - 『発見!姫路三つ星レストラン』
- 2023年1月27日 サンTV『NEWS×情報 キャッチ 』節分恵方巻きの取り組み
- 2023年2月22日 NHK 『リブラブひょうご』
- 2023年2月22日 関西テレビ 『報道ランナー』
- 2023年4月3日 MBS毎日放送『よんチャンTV』 - 無人宅配ロボット“デリロ”の取材。
ラジオ
- 『Kiss FM KOBE』(取材日:2013年8月28日、2013年12月22日、2014年7月11日、2016年12月20日)
(より)
出典
外部リンク
- 株式会社関西フーズ公式サイト




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