宝林寺(ほうりんじ)は、静岡県浜松市浜名区細江町中川にある黄檗宗の寺院。山名は初山(しょさん)。浜名湖湖北五山の1つ。本尊は釈迦如来。
明から渡日した独湛性瑩が近藤貞用と共に、1664年(寛文4年)に近藤家の菩提寺として開創した。山号の「初山」はこの地で最初の黄檗宗の寺院であることを意味する。二十四諸天像が存在する。叩くと澄んだ音がする「金鳴石」があることでも知られる。
文化財
重要文化財(国指定)
- 宝林寺 2棟(1981年(昭和56年)6月5日に重要文化財指定)。
- 仏殿 - 1667年(寛文7年)建立で、明の様式を伝える。
- 方丈 - 1716年(正徳6年)、住職の起居堂として建立される。
県指定有形文化財
建造物
- 宝林寺山門 - 1693年(元禄6年)建立で、「初山」の扁額は隠元隆琦の揮毫である。
彫刻
- 木造釈迦如来坐像及び両脇侍像 3躯
- 木造達磨大師坐像・伝武帝倚像 2躯
- 木造二十四善神立像 24躯
絵画
- 紙本着色独湛禅師画像
- 紙本着色近藤貞用夫妻画像
市指定有形文化財
- 報恩堂
交通アクセス
- 天竜浜名湖鉄道金指駅下車徒歩17分
脚注
参考文献
- 浜松市博物館編「浜松にもたらされた黄檗文化 ―浜松市博物館特別展初山宝林寺開創350年記念」、2015年
- 山本 輝雄「9004 黄檗派寺院・初山寶林寺(静岡県引佐郡細江町所在)における『信仰に関わる場所づくり』についての建築史的一理解(日本・寺院・神社(1),建築歴史・意匠)」『学術講演梗概集・F-2・建築歴史・意匠』 2005年、pp.7-8
- 山本 輝雄「612 初山寳林寺(静岡県引佐町所在)の伽藍構成に関する建築史的一理解(歴史・意匠)」東海支部研究報告集 (42)、2004年、pp.789-792
- 杉野 丞「黄檗宗宝林寺の建築」『学術講演梗概集・計画系 54(建築歴史・建築意匠)』、1979年
関連項目
- 二十四諸天
- 摩訶耶寺 - 浜名湖湖北五山の1つ
- 大福寺 - 浜名湖五北五山の1つ
- 方広寺 - 浜名湖五北五山の1つ
- 龍潭寺 - 浜名湖五北五山の1つ
脚注
外部リンク
- 初山宝林寺のホームページ




